LGBTの当事者の方へ、
プリンセススクゥエアーの担当者が
インタビューしました。

No.6

Profile

Yさん 女性・41歳

東京都出身。海外にある大学に入学し、大学院で学んだ後に、日本には戻らずそのまま海外で働く。通算10年以上を現地で過ごし、30代前半で帰国。
現在は、外資系企業に勤務。社内にはLGBTの当事者が1割ほどいるという環境で、自らもオープンにしている。勢いで行動するYさんに対して、Eさんは慎重派というバランス抜群のカップル。

子供の頃から、
「性別」にはこだわりがありませんでした。

Yさんは、どんなお子さんでしたか?

女の子の遊びをすることもあれば、男の子たちと一緒に野球をしたり、ひとりで一生懸命一輪車の練習をしたりする子でした。
ただ、性格はどちらかというと人見知りで。マイペースなタイプだったと思います。

性に対して、意識した時期はありましたか?

小さいころから、性別は私にとってはどちらでも良いことでした。歳ごろになると「彼氏はいるの?」って聞かれることもあったのですが、その質問にちょっと違和感があったんです。「パートナーはいるの?って、聞けばいいのに」と思っていましたし、「女の子は、男性とお付き合いする」という世間の常識に「そうしないといけないのかな…?」と疑問に思っていました。

自分がお付き合いする時も、男性・女性で考えたことはなく、ひとりの人として付き合ってきました。男性とお付き合いしたこともあるのですが、結婚するイメージは持てなかったです。でもだからといって、女性とお付き合いするんだという思いもなく、フラットな感じです。若い頃から10年以上海外で暮らしてきて、まわりにLGBTの人が多かったという環境が自分の思考に影響しているのかもしれませんね。

どういうきっかけで海外の大学に行かれたのですか?

受験期に日本の大学には魅力を感じていなくて、外国人の友達に「海外に行ってみたら?」と言われたことがきっかけです。
当時、外国人の友達がひとりいて、その周りの子とも友達になったりして、どんどん輪が広がっていました。

本当は半年くらい滞在するつもりが、大学に申し込んだら通ったので進学しました。コンピューターの分野でその面白さに目覚めて、大学で学んだあと海外で働き始めました。
ただ、現地の経済不況の影響を受けて会社との契約が終わり、ビザの関係で帰国。今は東京に居ながら、外資系企業で働いています。

パートナーの方とはどうやって出会いましたか?

30代の時に友達経由で知り合って、みんなで一緒に遊ぶ友人のひとりでした。しばらくして私の方が好意を抱いたんです。
一緒にいるとラクで居心地もいいから、付き合ったら面白いだろうなと思いました。

お付き合いを始めたのは、5年くらい前のことです。仕事の都合でなかなか会えず、一緒に旅行したときに私の方から申し込みました。Eにとっては青天の霹靂だったらしく、ものすごくビックリしていましたね…(笑)。
断られたら、帰りがけは気まずいなぁ、と一人思っていましたが、良かったです。パートナーの交際歴を詳しく聞いたことはないですが、私と同じように性別は特に気にしていないようです。

一緒に住み始めたのは5年くらい前。私は都内でひとり暮らし、Eは東京近県の実家暮らしだったのですが、彼女の職場は実家よりも私の家に近かったのです。平日はうちに泊まって、週末は実家に帰るような生活を、半年ほど続けていました。
その後、Eがうちに引っ越してきて、一緒に住むようになりました。

写真
写真

なぜマンションを購入しようと思いましたか?

コロナの影響もあって、自宅でふたり過ごす時間が増えたことが理由です。前のマンションは自分ひとりで住むために購入した1LDK。リビングで仕事をしていると、自宅にいるEが横で歌っている(笑)…みたいな状況で、お互いに少しストレスがたまっていました。それに、もともと私は家具や物をできるだけ減らしたいタイプ。でも、Eの荷物は増えていくので、そのたびに私が自分のモノを捨てて、スペースを作っていたんです。Eも、きちんと断捨離してくれたのですが、やっぱり1人用のマンションに2人で暮らすのは手狭でした。

前のマンションの売却もあったので、まずプリンセススクゥエアーさんに相談しました。前回のマンションもプリンセスさんを通して購入した物件です。海外から帰国したときに、「賃貸で住むよりも買った方がお得」と思って購入し、リフォームも施したお部屋。その売却活動と購入を同時に進めてもらいました。

10年前に担当させていただいて、またご相談してもらえた事が本当に嬉しいです。
サイトのお問い合わせフォームからのご連絡でしたね。

前回担当してくださった女性スタッフの方が親切で、対応がすごく良かったんです。だから「以前〇〇さんにお世話になりました」と連絡したら、すぐにお電話をいただきました。明るくテキパキした仕事ぶりが全然変わってなくて、うれしかったです。

実は、10年前にマンションを購入した後も、ときどき御社のサイトを見ていたんです(笑)ある時、何気なく閲覧したら、LGBTの方も差別なくサポートしますと小さく書かれてあって、ずっと心に留めていました。だから今回は、同棲相手のことも伝えた上で物件相談したいと思いました。

LGBTの方への取り組みもご存じだったのですね。気兼ねなくお話できましたか?

最初のお打ち合わせは私だけで話を聞いてもらい、女性のパートナーとふたりで住むとお伝えしました。
そしたら「そうなんですネ!」って明るく返答されて(笑)。もし他の不動産会社さんだったら、最初は様子を見る感じでストレートには伝えられなかったように思います。プリンセスさんに差別意識がないという事をあらかじめ知っていたのは大きいと思います。

物件探しはスムーズでしたか?

はい、打ち合わせの後にすぐに自分達に合いそうな物件を3軒ピックアップしてもらい、ふたりで内覧に行きました。
今回、物件探しでこだわったのは、「仕事部屋を作ること」と「なるべく生活圏を変えないこと」でした。

最初に見にいった物件は、場所は問題なかったのですがちょっと古いマンションでキッチンが狭かったのです。
私もEも簡単な自炊はするので、キッチンはもう少しだけ広い方が良いかなぁ、と。おうちの中で、毎日使う場所ですもんね。

2軒目は、間取りや内装も良かったのですが職場にすごく近かったのでやめました。そして最後に見た物件が、自分たちの理想にぴったり合いました。
内覧したのがお昼間でしたので、3軒目だけは夜にもう1度見に行かせてもらい、雰囲気を確認して即決しました。前の物件の売却もあわせてプリンセスさんにお願いできて、とっても助かりました。

写真
写真

今回の住宅ローンは、おふたりでペアローンを組まれましたね。

そうですね。ふたりで住むマンションだから、住宅ローンはそれぞれ組んでふたりの名義にしたいねと話していました。
ペアローンを組むには、まず役所で「公正証書」を作らなければということで、プリンセスの方々がいろいろ教えてくれました。
時間が調整できたからと役所まで同行してくださったのは心強かったです。

今回Yさんにとっては、2度目のマンション購入でしたが、いかがでしたか?

購入が2回目でしたので、なんとなく全体の流れは知っているつもりでしたが、やはり2人で物件を購入というのは手順や細かい動きが違っていました。住宅ローンを組んだ銀行も前回と違い、揃える書類も違いましたが、プリンセスさんがしっかりサポートしてくれたので、困ることはありませんでした。

ふたりで公正証書を作って住宅ローンも組んだので、ふたりで自分達のことや今後のことについてしっかり話をする良い機会にもなりました。私たちは5年近くも一緒に暮らしていたけど、今まで給料の額を聞いたことも、資産形成について話すこともなかったんです。2人でマンションを購入して、お互いのことをより深く知ることができました。

それは良かったです。新しいマンションで生活や気持ちは変わりましたか?

間取りが2LDKになり、私の仕事部屋ができてスペース的にも心にも余裕ができました。
私が自宅でオンライン会議をしている中でパートナーが帰宅しても、何の問題もありません。気持ちがラクになりました。

実はマンションを買って引っ越す前に、ふたりでケンカしちゃったんです。私は自分ばかりが家事をすることが不満で、その気持ちを伝えました。そしたら、引越し後にEが家事を分担してくれるようになって。嬉しかったし、気持ちがスッキリしました。
気持ちをぶつけて良かったな、と思っています。

マンションを購入したことで、スペースが広くなって生活が快適になったし、ふたりの関係性も進化して、本当にいい決断だったなと思っています!

そう言っていただけると、私たちもとても嬉しいです。
これからも仲良く楽しい生活を送ってくださいね!

秘密を厳守いたします。

※この記事は、ご本人からの了承を得て実際に
プリンセススクゥエアー担当者がインタビューをもとに
作成したものです。

No.1

写真
30代レズビアンカップル

当事者の担当の方に相談できたのが
すごく心強かったです!

詳しく見る >

No.2

写真
30代前半トランスジェンダーの男性

彼女の両親にもオープンにしていて
とてもいい関係性を築いています

詳しく見る >
2019年 東京レインボープライド 参賀レポート